仮交際 完全ガイド
お見合いが終わって、二人の同意が確認出来たら、仮交際に入ります。さて、仮交際とはどういうものでしょうか? 仮交際とは、真剣交際に入る前の段階を言い、結婚相談所特有の言葉です。相談所によって、多少異なる部分がありますが、ほぼ共通のルールとなっています。では、仮交際における2人の関係性、その期間、デートの回数や内容、この段階で確認すべき内容、禁止事項について、解説します。
お相手が結婚相手として相応しい人なのかを見極める大切な期間となりますので、デートを楽しみながら、お相手をしっかり見定めていきましょう。
仮交際とは?
仮交際とは、お見合いの延長線(2回目以降のお見合い)と捉えてください。最初のデートでは、まだ、友達でも恋人でもありません。
お互いが良い関係を築いていけるのかを見極める期間であり、この期間にデートを重ねることで親しい関係になっていきます。
仮交際の期間としては、2か月程度で、デート回数は、4回が標準的です。平均すると隔週でデートとなりますので、同時に交際する人数は、2人が理想で、多くても3人に留めた方が無難です。
デート・プランの目安としては、以下の表になります。1、2回目までは、2時間程度の会話を主体とした食事をしながらのデートがお勧めです。3回目あたりで、1日のデートをしてみて、長時間一緒に居て違和感や必要以上の疲れが無いか確認しましょう。なお、完全な密室になるドライブや、上映中会話の出来ない映画は、避けましょう。4回目は、真剣交際に移行するか、お断りするか結論を出す時期です。事前に、カウンセラーを通じて、お相手の気持ちも確認しておきましょう。
デート | 所要時間 | お勧めのプラン | 目標・達成したい内容 |
---|---|---|---|
1回目 | 2時間 | ランチ、ディナー等の食事 | 一緒に過ごして疲れないか相性を確認 |
2回目 | 2時間 | ランチ、ディナー等の食事 | 結婚観や生活感等の結婚後の生活について確認 |
3回目 | 1日 | 水族館、動物園、美術館、ハイキング等 | 長時間一緒にいられるか確認 |
4回目 | 2時間 | ランチ、ディナー等の食事 | 真剣交際に移行する場合告白のタイミング 事前に、カウンセラーを通じてお相手の気持ちを確認 |
確認すべきこと
仮交際中に確認すべき事として、相性の良し悪しはもちろんですが、条件面を深掘りして、プロフィールに書かれていない部分に乖離や違和感が無いかの確認が大事です。
相性としては、一緒にいて疲れない、違和感を感じないという点が挙げられますが、言い換えると、気持ちが通い合っている状態が作れるかという事になります。少ない言葉でも分かってもらえるという安心感は、理想的な夫婦の関係と言えるでしょう。
これは、同じ言葉で会話出来ているとも言えます。
会話していても、意図した通り受け止めてもらえず、意思疎通が出来ないとストレスになり、会話する気も失せてきます。同じ言葉で会話出来ていないという事です。
また、価値観が合っていなくても会話が出来れば問題にならないという意見を聞きますが、これは、あくまでも価値観の違いが許容範囲に入っている事が前提になります。全く許容出来ないほど、違いがあったら、いくら会話しても解決しません。大切に思うものが、全く違う相手と結婚して、うまくいくはずがありません。金銭感覚の違いが破局の原因になるのも、何を大切に考えているかの違いによるものです。
次に、条件面で、最低限確認しておきたい4項目について解説します。
- 仕事
現在の仕事を続けていくのか、転職や起業の計画はあるのか、収入面はどう考えているか確認しましょう。
転職の場合、転居や単身になったり、生活環境に大きく影響する場合があります。 - 子供
子供を持つ、持たないで、人生設計が大きく変わってきます。子育てに寛容でない日本社会において、子供を持たない選択をする傾向が強まっている事は、非常に残念です。「子は宝」と言いますが、未来を担う子供の数が減っては、日本の未来はありません。特別な理由がない限り、結婚したら、子供を持って、素晴らしい家庭を築いていくという理想を持って欲しいです。
子供を持たず、二人だけの結婚生活を望むのか、子供と共に家庭を築いていくのか、しっかり話し合う必要があります。 - 住まい
賃貸か持ち家か?/マンションか戸建てか?/都心か郊外か?
住まいに関しては意見が分かれるところです。
将来も含め、ここは譲れないというものがあれば、きちんと伝えておきましょう。お互いが希望を出し合って、話し合いで解決していけるかの見極めが肝心です。また、子供を持つ場合は、育児に適した環境が望ましいですし、親との関係性が強いと、親の近くに住むことを求められるケースがありますので、そのあたりも含めて確認することをお勧めします。 - 家族
家族との関係性も要確認です。親、兄弟姉妹との関係性が強い場合は、生活に影響します。
将来、親との同居、養子に入る等の考慮が必要か確認しておいた方が良いでしょう。 - その他
お金、思想、宗教、過去の異性関係については、お見合いでは触れてはいけない部分でしたね。
ただし、結婚生活に影響する程、強くのめり込んでいるものが有れば、この段階での確認が必要です。許容出来ないレベルだと、破綻するケースは少なくありません。借金の有無や、宗教については、なかなか話題にし難いものですが、真剣交際に入る前には確認しておきたいところです。
禁止事項
仮交際におけるお相手とは、あくもでも結婚を前提にした恋人未満の関係です。結婚相談所の定める禁止事項をしっかり把握し、ルールを守ってお付き合いしましょう。
- 交際成立後にファーストコールをしない
交際成立後、男性から女性にファーストコールするのが原則です。交際OKしておきながら、コンタクトしないのはルール違反になり、罰金の対象です。交際OKのあとは、必ず連絡を取り合って、デートをしましょう。 - お相手に対する不誠実な対応
お相手を誹謗中傷したり、迷惑な行為を行う事は規約違反となり、除名や損害賠償の対象となります。意見が合わなくても、その場は静かに治めて、カウンセラーにお断りの申し出をしましょう。 - 婚前交渉(関係を持つ事)
仮交際だけでなく、真剣交際でも禁止されています。発覚した場合は、成婚扱いとなり退会いただきます。 - 宿泊を伴うデート
こちらも、発覚した場合は、成婚扱いとなり退会いただきます。
まとめ
仮交際は、お見合いの延長線にあり、知人から恋人未満の関係を維持しながら、お相手が結婚相手に相応しい人かを見極める期間です。効率的に婚活を進めるには、あなたのペースに合わせて、2人から3人程度と並行でお付き合いすることも可能です。
真剣交際に入る前は、出来るだけ多くの方とお付き合いすることをお勧めします。
仮交際中は、注意事項、ルールを遵守し、確認すべき事をしっかり確認してから、真剣交際の判断をしましょう。2か月、4回程度のデートで結論を出すのが一般的です。
結婚相手として違和感を感じたら、情に流されずこの段階で見切りを付けましょう。
真剣交際へ進む決意が固まったら、カウンセラーにお相手の意向を確認してもらいましょう。